不倫関係は法的保護に値しない

不倫の一方当時者から不倫の他方当事者に対して、何らかの理由により精神的苦痛を受けたとして慰謝料を請求することは可能なのでしょうか?

例えば、未婚女性が既婚男性と不倫関係にあったものの、既婚男性が一方的にその不倫関係を終わらせた場合に、未婚女性から慰謝料の請求ができるかどうかということです。

このような場合、原則として慰謝料請求は不可能です。

なぜなら、不倫関係は法的保護に値しないからです。

そもそも、不倫関係というのは基本的に他方の配偶者(不倫された配偶者)に対する不法行為に該当するものでありますから、このような不倫関係が解消されたことに対して法的保護(慰謝料請求権を生じさせること)を与えてしまうと、それは世の中の秩序や道徳に著しく反する(公序良俗に反すると言います)ことになるからです。

ですから、未婚女性と既婚男性が不倫関係にあり、既婚男性が一方的にその不倫関係を終わらせた場合において、未婚女性から既婚男性に慰謝料を請求できるどころか、むしろその未婚女性は既婚男性の妻から慰謝料を請求される立場にあるのです。

優越的地位を利用した不倫の場合は慰謝料請求が可能

上記のように、不倫関係にあった一方当事者から他方当事者への慰謝料請求は認められないことが原則です。

しかし、例外的に勤務先の上司であるなど、自己の優越的地位を利用して不倫関係を強要されていた場合などは、不倫関係にあった一方当事者から他方当事者に対して慰謝料請求が認められる可能性があります。

この理由は、不倫関係を作り、又は継続させることについての第三者側(勤務先の上司)における違法性が著しく大きいからです。

また、勤務先の上司に肉体関係を強要された人だけでなく、その配偶者も当然に被害者となりますので、その両者から勤務先の上司に対して慰謝料請求が可能となります。

  • 参考判例 名古屋地判平4・12・16
  • 美容院の経営者である男性から金銭を借り受け、その返済を男性から迫られていた美容院に勤務する独身女性に対し、この金銭の貸主である地位と、および美容院の経営者の地位を利用して、この女性と情交を持ち、右女性が婚姻後も情交関係の反復とわいせつ行為の反復を求めたときは、右女性およびその夫に対する関係で不法行為を構成すると解される
メール相談|ご依頼|その他メニュー

電話、面談でのご相談

書面作成等のご依頼

お客様の声
当事務所の実績!

相談してみようか、依頼してみようかとお悩みの場合、当事務所に相談、依頼された方の声をお聞き下さい。思い通りの解決に至った例、至らなかった例もあります。

キャンペーン

とてもお得!

実践編メニューへ移動